2020.9.23
「下肢の帰結予測」というタイトルで研修を行いました。
脳卒中患者の帰結予測についてまとめてくれました。当日はオンライン上で実施し、6年目PTさんが2年目PTさんを指導しながら2人で発表を行ってくれました。論文や研究データを当院の入院患者に適応するという発表だったので、臨床推論に非常に役立つ内容でした。
2年目PTさんもはじめての発表ということで、緊張もあったかとは思いますが、堂々とプレゼンテーションすることができていました。チーム内研修でアウトプットすることで知識の定着につながるため、良い機会になったのではないかと思います。
2020.10.28
「転倒とカットオフ値」というテーマで研修を行いました。
先行研究のレビューと当院における転倒データを比較した内容となっていたため、病棟生活での環境設定や他職種連携の重要性を改めて認識することができました。発表後はPTだけでなく、OT、STからもディスカッションがなされ他職種で患者の転倒予防について考えることができる良い機会となりました。
転倒発生件数を0にすることは厳しいかもしれませんが、これからも最大限安全性に配慮した上で攻めるリハビリテーションを実践していけるように努めたいと思います。
2020.11.15
「症例検討会」を行いました。
2年目OTさんが、失語症を呈した症例について報告してくれました。特に、指示入力について悩んでいた様子でしたが、STさんから声かけの工夫や関わり方などを助言してもらえたことで前に進めそうです。2年目であり、まだまだ悩むことがたくさんありますが、その悩みをチームで共有してみんなで前進していきたいと思います。これまで研修会メインで行ってきましたが、1症例についてじっくりと考えた今回も非常に良い機会となりました。仮説検証作業を繰り返すことで、脳卒中患者への臨床力を高めていきたいと思います。
2020.12.15
「脳血管障害患者の復職について」の研修を行いました。
9年目PTがこれまでの症例を通した経験と論文をまとめて発表してくれました。
研修では、復職に向けて家族側、会社側のサポートも含めた知識を得ることができました。地域のサポート体制、職場に求められるスキルなど様々な情報を整理し、統合していくことが、復職に向けての関わりの第一歩であることが分かりました。すなわち、復職に関する公的なサポートや社会制度から知識を増やしていくことが必要です。その上で、セラピストとして機能面の評価と職場に求められるスキルとのつながりを理解した介入ができるようになることが最終目標であると感じました。
脳血管障害症例の復職には様々な障壁がある中、何から勉強をしていけば良いかという方向性の示唆が得ることができました。
2021.02.03
2021年一発目の脳卒中チームミーティングは、当院を退院され、当院の訪問リハを利用している患者さまの症例検討を行ました。
訪問リハ担当PTと入院時の担当PTと担当OTが参加し、現状について情報共有ができました。旧担当者は退院後の生活を知ることで自分たちの課題が明確になり、現担当者は入院時の様子を詳細に聞くことで、これからの介入のヒントになります。
このような相互交流はきっと患者さまにとってもメリットのはず!今後も、入院から在宅までシームレスなリハビリテーションの提供ができるように勉強していきたいと思います。
2021.03.31
「電気刺激療法」の研修を行いました。
脳卒中患者に対する電気刺激療法の概論を簡単にまとめつつ、実技中心に研修を行いました。
NMSE、FES、PNSなど、電気刺激の用途の違いを分かりやすく整理した上で、パラメーターの違いによる反応を実際に機器を用いて体感することでより理解が深まりました。
電気刺激を利用する患者さんへの説明の仕方や実際の臨床場面での体験例も交えて発表してくれたので、明日の臨床に応用できる知識を得ることができました。脳卒中患者の治療として有効なツールの一つである電気刺激療法について十分に理解して使用できるように研鑽を続けたいと思います。
2021.07.14
「症例検討会」
今回は初めて関連法人の徳山リハビリテーション病院と症例検討会を行いました。
内容は、当院の脳卒中片麻痺患者に対して歩行獲得を目指した症例についての検討でした。日々の脳卒中患者の臨床では、様々な視点を持って評価、介入をしていく必要があります。今回、様々な視点をからの意見を聴取し、議論できたため有意義な時間となりました。
初の関連法人との症例検討会でしたが、今後も病院間で連携して切磋琢磨し、脳卒中患者様の臨床技術の向上に努めていければと考えます。
来月は徳山リハビリテーション病院のスタッフからの研修を予定しています。徐々にネットワークが広がりつつあり、臨床の悩みを共に解決できると思うとわくわくしますね。
2021.09.3
「合同研修会」
前回に引き続き、関連法人の徳山リハビリテーション病院とオンラインにて研修会を行いました。
内容は、徳山リハビリテーション病院の作業療法士による電気刺激装置IVESを使用した脳卒中患者さまへの評価・介入方法についてです。電気刺激療法のエビデンスや使用方法について講義をして頂いた後に、実際の機器を用いた実技練習も実施しました。
脳卒中患さまに対する電気刺激療法は、運動療法と親和性が高く、様々な利用方法があることを学ぶことができました。当院も電気刺激療法を積極的に実施していますが患者さまの状態を適切に評価し、発展していけるように知見を深めていければと思います。
2021.10.5
「失行症状について研修会」
当院のOTによる失行症についての研修を脳卒中チーム内で実施しました。脳血管障害は多彩な症状を呈します。その中でも失行症状は複雑であり、臨床でも悩むことがあります。他の症状との鑑別が難しく、見逃されることもあるため、日々の動作の一つ一つの入念な観察が重要になってきます。
今回、失行症状の病態解釈、評価、ガイドラインに基づいた介入方法について研修を行い理解を深めることができました。生活場面においての観察ポイントなどを臨床経験をもとに伝えてくれたため、今回の内容を失行症状を呈した患者さまの臨床に役立てていきたいと思います。
今後も、脳卒中患者さまの臨床をより良いものにしていくためにチームで研鑽していきたいと思います。
2021.12.14
「VRについて研修会」
今回はMediVR カグラに関して関連法人の徳山リハビリテーション病院と合同にて研修を行いました。発表者はMediVR KAGURAトレーナーの講習を修了した当院の理学療法士が実施してくれました。
VRの現状や自身の論文を交えながら講義を展開してくれました。臨床において症例に合わせた難易度調整で悩むことも多い中、両施設から臨床での工夫している内容に関してディスカッションすることができ、有意義な時間となりました。
今後も法人間で情報共有を図りながら、臨床能力の向上のために研鑽をしていきたいと思います。
2022.3.2
「訪問リハからの症例提示」
訪問班所属のOTによる症例報告会を実施しました。内容は外来ボツリヌス治療を行われた方の経過についてでした。
【研修内容】
・ボツリヌス治療に関する効果や先行研究
・ボツリヌス治療に関する費用、保険制度について
・ボツリヌス治療後の症例報告
・チーム内での質疑応答
脳卒中後の治療の選択肢の一つとして効果が期待されるボツリヌス治療について、知ることができる良い機会となりました。今後も、入院から在宅までシームレスなリハ提供を行うためにチーム内で研鑽を積んでいきたいと思います。
2022.6.24
「訪問リハからの症例提示」
訪問班所属のPTによる症例報告会を実施しました。内容は外来ボツリヌス治療を行われた方の経過についてでした。
訪問リハスタッフから退院後の実生活の状態を知ることによって入院中に取り組むべき練習内容を再検討することができました。入院中から在宅生活を見据えた練習を提供できるように引き続き訪問スタッフと連携をとって勉強していきたいと思います。
2022.10.21
「合同研修会」
関連法人の徳山リハビリテーション病院とオンラインにて研修会を行いました。
内容は、徳山リハビリテーション病院の作業療法士による福祉用具・住宅改修についてです。在宅生活での福祉用具の制度から最新の福祉用具機器についての知見を学ぶことができました。また、住宅改修に関する内容では退院前家屋調査時の見るべき視点や考え方について現場での経験をもとにレクチャーして頂きました。
臨床現場では数多くある福祉用具がある中で患者様に適した福祉用具を選定することは容易ではありません。今回得た内容を踏まえて、福祉用具の知識をさらに深めていければと思います。また、退院後の患者様が在宅で安全に生活できるように住宅改修、家屋環境調整に関する知識、技術の向上に努めていきたいと思います。
2023.4.26
「2023年度 新脳卒中チーム始動!」
2023年度より新しい脳卒中チームを指導しました。メンバーも変更し、少数精鋭で以下のプロジェクトに取り組みます!
-プロジェクト内容-
①先行研究からカットオフ値一覧表の作成
②データーベースを活用した研修の実施
③データベースから当院独自の帰結予測ツールの作成
当院で過去7年間構築したデーターベースから得られる知見を分析し臨床現場へ普及できるるような活動を実施していきたいと思います。そのために、岸和田リハビリテーション病院で得られたリアルデータから当院の帰結予測ツールを開発し、妥当性を検証していきたいと思います。
2023.7.26
「カットオフ値・MCID一覧表の完成」
今年度から脳卒中チームで取り組んでいたカットオフ値・MCID一覧表が完成しました。患者さまのADLの自立度の検討や効果判定において客観的指標を持って判断していけるようにこの、一覧表を活用していきたいと思います。
リハビリテーション部では、ミッションの一つに客観的指標の追及を掲げています。日々の臨床をより少しでも良くできるように先行研究の指標を参照しつつ臨床の意思決定を実施していきたいと思います。
2023.11.13
「データベースを活用した研修の実施」
脳卒中チームで作成したカットオフ値・MCID一覧表を活用すべく院内スタッフに研修を実施しました。テーマは客観的指標を用いた臨床推論となります。どのような目的でカットオフ値・MCID一覧表を作成したのかという背景から、臨床初見と客観的指標をどのように統合していくかという視点をまとめて発表してくれました。
ADLを改善させていくための一つの指標としてカットオフ値を参照し、客観的指標をもとに効果判定を行うという取り組みをスタッフが共有して実践できるように研修を続けていければと考えています。
2024.5.2
「帰結予測ツールの検証」
脳卒中チームのプロジェクトであった、データベースを活用し、帰結予測ツールの作成に関して取り組んでいます。
まだ、検証段階ですが、7月28日に開催される‘‘第36回大阪府理学療法学術大会’’にもエントリーし、本日採択通知が届きました。本学会の参加を通じて様々な方々とディスカッションを行い帰結予測モデルをブラッシュアップしていきたいと思います。
-演題名-
回復期脳卒中患者における退院時歩行自立に関する臨床予測モデル:決定木分析を用いた検証
発表形式等が決まり次第、詳細な内容をお伝えしていければと思います。